【検証エコノミー】ネット通販に押される名門百貨店 リストラと社内融和の“ジレンマ”…変化への対応でつまずく三越伊勢丹 (3/4ページ)

三越伊勢丹ホールディングスの中期経営計画を説明する杉江俊彦社長=7日、東京都千代田区大手町
三越伊勢丹ホールディングスの中期経営計画を説明する杉江俊彦社長=7日、東京都千代田区大手町【拡大】

 だが、三越伊勢丹は主力の衣料品を中心に、自前で仕入れた商品を自前で売り切る従来型の百貨店事業にこだわり、環境変化への対応でつまずいた。

 「まずは構造改革に取り組む」(杉江社長)考えだが、その後の成長戦略を描けなければ、ライバルに稼ぐ力でさらに水をあけられかねない。

■  ■

 千葉県松戸市の伊勢丹松戸店。10月中旬の夕方に訪れると、上層階の衣料品売り場は客がまばらだった。JR松戸駅から5分ほどの好立地ながら、ネット通販などに客を奪われて赤字が続き、来年3月21日に閉鎖されることが決まった。市内に住む60代女性は「なくなってしまうのは寂しい」と話す。

 閉鎖が発表されたのは9月末。だが、閉鎖の話が持ち上がったのは昨年11月までさかのぼる。当時社長だった大西氏が、決算会見で同店を含む4店舗を構造改革の対象と言及したからだ。

 この発言に労働組合などが猛反発。社内の混乱を招き、大西氏が社長を引責辞任する引き金となった。このため、杉江社長は「(リストラは)労組とひざ詰めで話し合う」という。

 しかし…。

 三越伊勢丹に「追い出し部屋」ができた-。

 今年4月、一部週刊誌にこんな記事が掲載されると社内に動揺が走った。

今、あなたにオススメ
Recommended by