トヨタ、成長持続へEV開発本腰 先行・日産失速、出遅れ挽回狙う (2/2ページ)


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 巻き返しを狙うトヨタは、資本提携したマツダやグループのデンソーとEVの基盤技術を開発する新会社を9月に設立した。2020年ごろの市販車発売を目指し、他の日本メーカーにも参画を呼び掛けている。スズキの鈴木俊宏社長は「チームジャパンで考えないと海外勢に対抗するのは難しい」と前向きに検討する考えを表明。資本関係があるスバルも合流を模索している。

 トヨタには20年前に発売したハイブリッド車(HV)「プリウス」の開発を通して得た電池に関する知見がある。EVの走行距離を伸ばし、充電時間を大幅に短縮できるとされる「全固体電池」の実用化を急いでいる。

 SBI証券の遠藤功治シニアアナリストは、EVはエンジン車に比べ扱う部品が減るため雇用が縮小するとみる。「巨大グループのトヨタにとってEV開発を本格的に進めるべきなのかどうか、まだ判断できない状況なのではないか」と盟主の迷いを指摘する。