東芝、綱渡りのメモリ売却 つなぎ資金調達にも懸念 再建の道筋依然見えず (2/2ページ)

決算会見する東芝の平田政善専務=9日午後、東京都港区の東芝本社(佐藤徳昭撮影)
決算会見する東芝の平田政善専務=9日午後、東京都港区の東芝本社(佐藤徳昭撮影)【拡大】

 金融機関の支援も見通せない。銀行団が債務超過の東芝に融資を続けているのは、東芝メモリの売却による資金の返済を前提としている。投資情報サービス会社ナビゲータープラットフォームの和泉美治アナリストは「銀行が売却前に追加で資金を入れるかは不透明だ」と指摘する。

 こうした状況を踏まえると、有力なのはベインの支援だろう。ベインは東芝メモリの株主として、東芝本体への出資や融資などの支援に前向きとみられる。

 しかし、銀行やファンドから支援を受けるにしても、見通せない独禁法審査の終了まで継続してもらえるかどうかに疑問は残る。BNPパリバ証券の中空麻奈チーフクレジットアナリストは「時限的な措置にならざるを得ないだろう」と見る。東芝の再建への不安は、依然として晴れそうにない。(万福博之)