--なぜ上場したのか
「競合がない事業を手掛けているため、社会的責任が大きいと感じている。創業時から同族企業だったが、上場によってパブリックカンパニー化し、事業を継続していこうと考えたのが大きな理由だ。10年ほど前から事業環境が大きく変化し、とくにここ5年は追い風になっている。一気に事業を拡大する時期に入ったと上場を決断した」
--調達資金の使い道は
「半分は新規プラントの建設にあてる。4分の1は、すでにあるプラントを改良して性能を向上させる。残り4分の1は、採用や、装置購入などの研究開発のために活用する」
--今後の展望は
「国内の市場規模は毎年約5%ずつ成長している。市場成長の追い風に乗り、M&A(企業の合併・買収)を進めていくことによって、中長期的に成長を加速させていく」
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【プロフィル】堀田哲平
ほった・てっぺい 慶大総合政策卒。2003年マスミューチュアル生命保険入社。06年1月大阪油化工業専務を経て、14年10月から現職。38歳。大阪府出身。
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【会社概要】大阪油化工業
▽本社=大阪府枚方市春日西町2-27-33
▽創業=1949年
▽設立=1962年
▽資本金=2億6447万円
▽従業員=38人(2017年7月末時点)
▽売上高=11億3443万円(17年9月期見込み)
▽事業内容=精密蒸留精製、昇華精製