全国展開達成のスシロー、台湾進出へ 積極出店で29年9月期は増収増益

スシローグローバルホールディングスの水留浩一社長(桐原正道撮影)
スシローグローバルホールディングスの水留浩一社長(桐原正道撮影)【拡大】

 回転ずし業界1位で国内477店舗を展開するスシローグローバルホールディングスは9日、来春に台湾1号店を出店すると発表した。2011年以来7店舗を運営する韓国に続く海外進出で、2号店以降も来年9月末までに数店舗出す計画。国内では9月の島根県出雲市への出店で全都道府県での展開を完了させており、内外での出店攻勢により収益を拡大する構えだ。

 台湾1号店は台北中心部に出し、一皿150~300円の中価格帯を狙う。すしは現地の外食市場では既に定着しているといい、水留浩一社長は「繁華街からロードサイドへと広げ、将来的に数十店規模に増やしたい」と同日の決算発表会見で述べた。

 同日発表した平成29年9月期連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前期比22.6%増の92億円。5月以降にアニサキス問題で客足が伸び悩んだが、国内で年間35店舗増やした積極拡大で売上高を1564億円と5.9%伸ばした。

 30年9月期の見通しは、売上高が8.3%増の1693億円、営業利益は8%増の99億円。最終利益は繰り延べ税金資産の効果が大きかった前期の反動で4.8%減の66億円を見込む。

 今後の事業戦略について水留社長は、世界中から魚を仕入れる「いいネタ100円プロジェクト」で価格変動の影響を抑えるとともに、「オートメーション化をさらに進めて人件費高騰に対応する」と述べた。