【ハザードマップ】協立建築設計事務所/エルエスエム (2/2ページ)

 しかし、事業所不動産の取得や太陽光発電事業などへの多額の投資に加え、人件費負担も増加、外部資金に頼った資金運営となっていた。今年に入り簿外債務の疑義が生じ対外信用が失墜、資金繰りは急速に悪化していた。LSMインターナショナルはエルエスエムに連鎖した。

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【会社概要】協立建築設計事務所

 ▽本社=東京都中央区

 ▽設立=1959年4月

 ▽資本金=8000万円

 ▽負債額=約8億2000万円

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【会社概要】エルエスエム

 ▽本社=大阪市中央区

 ▽設立=1988年10月

 ▽資本金=4000万円

 ▽負債額=約30億円(関連会社分を含む)

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 〈チェックポイント〉

 協立建築設計事務所は知名度とは裏腹に、若手社員への給与遅配が恒常化していた。将来の不安から退職が相次ぎ、建設業界が活況を呈する中で人手不足に陥った。「ブラック企業」に対する世間の目は厳しい。経営悪化が背景にあるとはいえ、徒弟関係が色濃い業界慣習に甘えた経営の末路と言わざるを得ない。

 エルエスエムは借入残が異なる複数の決算書を作成し、取引銀行を欺いていたことが発覚して信用失墜した。金融機関は取引先の支援要請に柔軟に対応する半面、コンプライアンス違反にはより厳しい姿勢を示す傾向にある。虚偽申告は寿命を縮める策に過ぎないことを経営者は知るべきだろう。(東京商工リサーチ常務情報本部長 友田信男)

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