【木下隆之のクルマ三昧】日独“頂上決戦”の実現は? 世界一速いスポーツカーはどれだ! (3/4ページ)

 トヨタF1時代を戦ったティモ・グロックやポール・ディ・レスタがDTMを戦い、日本のSGTでも中嶋一貴、小林可夢偉などF1で名を馳せたドライバーが争う。F1優勝経験者のヘイキ・コバライネンがレクサスをトライブ。先日の鈴鹿戦では、F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンがホンダで戦った。というように、マシンも世界一ならば、ドライバーレベルも超越しているのだ。

DTMに参戦するドライバーたち。前列左から3人目は、スーパーGTで日産車をドライブするロニー・クインタレッリ選手

DTMに参戦するドライバーたち。前列左から3人目は、スーパーGTで日産車をドライブするロニー・クインタレッリ選手

 そう、欧州で人気を圧倒するDTMと日本最高峰のSGTがともに戦ったらさぞかしエキサイティングだろうな、というのが共催案浮上のきっかけだ。いわば趣は「ツーリングカー世界一決定戦」なのである。

 となると、どっちが速いのだろうかという興味が湧いてくる。そんなモータースポーツファンの声に触発されたのか、SGT代表の坂東正明と、DTM代表のゲルハルト・ベルガー(元F1ドライバー)が、混走バトルの実現に向けて度重なる視察と交渉をつづけているのだ。

日独決戦が簡単に進まない事情

 だがことは素直には進まない。というのも、日本とドイツはともに、自動車先進国である。特にツーリングカーと技術ではお互いに世界一のプライドがある。

 ドイツはアウトバーンがありポルシェを生み出した国なのだ。一方で日本も、自動車世界生産トップの国の自負がある。開催されればそれは、「ツーリングカー世界一決定戦」を意味するわけで、優劣がつきかねない。

お互いに負けるレースはまっぴらごめん