【神鋼記者会見・詳報(3)】「厳しすぎる社内規格」も不正の起源 経営責任「しかるべき時に」 (2/2ページ)

データ改ざんの原因結果を発表する神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長=10日午後、東京都千代田区(宮川浩和撮影)
データ改ざんの原因結果を発表する神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長=10日午後、東京都千代田区(宮川浩和撮影)【拡大】

 --今回の報告書の中に「顧客規格よりさらに厳しい社内規格を設けていた」が、「一部の製品では、そもそも守れない規格として常態化していた」とある。守れなかったのは、生産設備の老朽化が原因か

 山本氏「アルミ・銅部門では、社内規格が出荷基準になっていた。本来なら顧客の基準を満たしていればいいのだが、顧客の基準が年々厳しくなっていくことを踏まえ、そうした基準としていた。実際の工程能力に照らした吟味がなされないままに、そうした状態が続いていた」

 「当初は『社内規格を満たさないが、顧客基準は満たしている製品』について、社内規格に関する検査データを改竄した。それが始まりになっていたのではないか、と思っている。経年劣化については、設備投資を適宜行っており、要因ではないと考えている」

 --社内規格が厳しいのをそもそも守れないというのは、事業部門ではなく全社的な問題ではないか

 山本氏「事業部門、工場ごとに基準値をとりあえず置いていたということだ。全社共通の数値ではない」

 川崎氏「製品ごと、工場ごとに社内規格を設定している。正確には『工場規格』と言ってもよい。われわれには全社共通の規格というのはない」

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