【神鋼記者会見・詳報(4)】「収益出れば任せる」構造 問題相次ぐ歴史 (2/2ページ)

データ改ざんの原因結果発表会見に臨む神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長=10日午後、東京都千代田区(宮川浩和撮影)
データ改ざんの原因結果発表会見に臨む神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長=10日午後、東京都千代田区(宮川浩和撮影)【拡大】

 --「数社」というのはひと桁か

 勝川氏「10社には満たない」

 --納入先それぞれで安全検証コストが発生している。現在協議中の数社を除く五百数十社にも支払わないといけない、という考えか

 「お客さまからそういう話があれば、真摯(しんし)に対応したい」

 --神戸製鋼所では、歴史的にみると色々な部門で問題が起きている。その都度、再発防止策をとってきたと思うが、それでも繰り返されたのはなぜか。今後の対策によって、全部門で不正がなくなるのか

 川崎氏「確かに神戸製鋼の歴史を見ると、商法違反、談合、などの事案が起こったのはその通り。ものづくりを生業とする会社であり、事業部門に品質、収益の両方の責任を負わせた。現場で起きた課題、悩み、困りごとなども『収益さえ出ていれば、あとは事業部門に任せる』といった経営構造になってしまっていた。経営上の課題があったと認識している」

 「本日の報告書では、すぐに打てる対策を示した。『工程能力を上げる』『検査を自動化する』『監査部門を作る』といった対策について、本日付で私を委員長とする品質ガバナンス再構築検討委員会を立ち上げた。従来のガバナンスに改善すべき項目がないのかということを考えたい。海外におけるガバナンスも今後行っていく。その上で、最終報告に向けた検討を短期間で行っていきたい」

■詳報(5)川崎社長「キーマンと話したい」 抜本的対策は最終報告書に に続く

■詳報(6完)JIS規格「必須か否か相談する」 に続く

■詳報(3)「厳しすぎる社内規格」も不正の起源 経営責任「しかるべき時に」 に戻る

■詳報(2)事業部門制が裏目に 「本社でチェックできず」 に戻る

■詳報(1)「収益評価に偏った経営」 「何言ってもムダ」の空気まん延 に戻る

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