小林製薬は10日、消臭剤の「消臭元」が2016年に世界で最も売れた液体タイプの芳香消臭剤として、ギネス世界記録に認定されたと発表した。16年の消臭元の売上高は86億8300万円だった。
同社製品のギネス認定は、トイレタンクに設置する洗浄剤として売上高世界一となった「ブルーレット」に続き2件目。
消臭元は液剤が染みこんだろ紙をボトルから引き上げて使う。「見た目が不格好」と多くの社員が酷評する中、当時の社長が1995年に発売に踏み切り、大ヒットになったという。2016年末までの累計売上高は約1600億円に達した。
小林製薬の小林章浩社長は大阪市で開かれた認定式で「デザイン性を求めたものや介護用など製品拡大をしている。親子で使ってもらえるブランドを目指したい」と話した。