大手百貨店 子供向け売り場づくり注力 共働き世帯、取り込みが鍵

ブランドの垣根を取り払い、年齢や用途別に商品を選べるようにした新宿高島屋のベビー用品売り場=東京・新宿
ブランドの垣根を取り払い、年齢や用途別に商品を選べるようにした新宿高島屋のベビー用品売り場=東京・新宿【拡大】

 大手百貨店が子供向けの売り場づくりに注力している。共働き世帯の増加などで子供1人にかける金額が増え、売り上げは好調だ。目的別に商品を選べるようにしたり、子供が運動や習い事ができる場所をつくったりして家族を呼び込み、百貨店の復活に活路を見いだしたい考えだ。

 高島屋は昨年9月以降、日本橋店(東京)や大阪店など6店舗のベビー用品売り場を改装した。販売実績が集計できた5店舗の昨年9月~今年8月の売上高は前年同期比約24%増えた。

 子育てに積極的に参加する「イクメン」ブームによって、男性でも使いやすいベビーカーなどの種類が増え、共働き世帯の客足が伸びたという。担当者は「出産した30代女性が百貨店を訪れる入り口になっている」と説明する。

 東京・新宿の店舗では、3月にベビー用品売り場のブランドの垣根を取り払い、年齢や用途別に商品を選べるようにした。9月には小学生低学年を対象にした売り場も一部改装した。担当者は「インターネットで何でも買えるため、店頭ではさまざまな体験ができる場をつくりたい」と意気込む。ボルダリングや縄跳びの練習ができる広場も設ける計画だ。

 そごう千葉店の別館も、9月に一部店舗を改装した。レゴブロックを使った習い事ができ、11月下旬には卓球ができるスペースもオープンする。広報担当者は狙いについて「子供のフロアをきっかけに両親や祖父母も引き込みたい」と話す。