不動産業界、ARやVRサービス相次ぐ 暮らし実感の営業ツールに (1/2ページ)

大京グループのARを活用した「ホームステージングサービス」。端末をのぞくと仮想の家具が配置されて見え、居住イメージがわきやすい=東京都港区
大京グループのARを活用した「ホームステージングサービス」。端末をのぞくと仮想の家具が配置されて見え、居住イメージがわきやすい=東京都港区【拡大】

 不動産業界が拡張現実(AR)や仮想現実(VR)を取り入れたサービスを相次いで手掛けている。現地に直接行かなくても物件を内見できたり、家具を置いた状態を再現できる。不動産取引では物件と暮らしのイメージを結びつけることが成約につながるケースが多く、各社は強力な営業ツールになるとして取り組みを加速させている。

 「好みの家具を置けるなど自分が住んだときのイメージを持ちやすい」。大京穴吹不動産事業統括部の菅原仁担当部長は、業界初となるARを使った内見サービスの利点を強調する。

 大京グループは10日、首都圏エリアの仲介物件などで、家具を置いて日常感を出す「ホームステージングサービス」をARで再現するサービスを開始。何もない部屋にタブレット端末をかざすと、画面内に家具や小物が配置されて見える。家具は無印良品やカリモク家具などの人気ブランドにも設定できる。

 実物の家具を入れるホームステージングは「部屋の使い勝手が分かるため、成約に結びつきやすい」(菅原氏)が、貸し家具の注文などに時間を要するほか、売り主にとっては1戸当たり20万~40万円の費用がネックだった。ARならば売り主が大京だけと仲介契約を結べば無料とした。

VR画像で部屋のイメージを体感、賃貸物件を店舗で内見