渡り鳥ソデグロヅルの90パーセントが中国北東部の自然保護区に飛来

渡り鳥ソデグロヅルの90パーセントが中国北東部の自然保護区に飛来

AsiaNet 71023 (1811)

【鎮賚(中国)2017年11月14日新華社=共同通信JBN】越冬のため南下する多数のソデグロヅルがこのほど、中国北東部の吉林省鎮賚県にあるモモゲ国家級自然保護区(Momoge Nature Reserve)に飛来した。ソデグロヅルはこの地で休息・採餌し、和やかな風景を演出する。

絶滅危惧種の渡り鳥にとって最も重要な休息地である鎮賚では、ソデグロヅルの数が3000近くにのぼり、これは全世界の総生息数の約90パーセントにあたる。ソデグロヅルは年間約130日を当地で過ごす。

ソデグロヅルは、中国では国家1級重点保護の対象であり、国際自然保護連合(IUCN)の絶滅のおそれのある生物種のレッドリストに掲載されている。

秋に、ソデグロヅルはロシアのシベリアを立ち、中国最大の淡水湖であるハ陽湖へ飛来し、ここで越冬する。翌年4月に北へ回帰する。渡りの全行程は1万キロを超える。

中国の黒竜江省および内モンゴル地域に隣接する鎮賚は、ソデグロヅルの故郷との異名をとる。この危惧種は食物および生息環境に厳しい要件を持つ。ソデグロヅルは、鎮賚の14万4000ヘクタールの湿地に生える特殊な草であるイグサ属の草を好んで食べる。

近年、鎮賚県は湖と河川をつなぐ複数の水資源保護プロジェクトを実施し、劣化した湿地を再生し、湿地面積を拡張し、生態系環境を改善しており、ますます多くの希少種鳥類に対し良好な生育環境を提供している。

鎮賚県は生態系環境の保護を重んじ、吉林西部に生態経済区の建設を進めている。有機農業の発展に多大な努力を払い、事業のアクセスに対するネガティブリストを導入し、かつての塩類・アルカリ土壌地を魚類やコメの豊かな地に転換している。

2009年、鎮賚県は肥料および農薬の使用の放棄を開始した。水田面積は1980年代後期の2万6000ヘクタールから現在の9万ヘクタールに増加し、有機米は人気ブランドとなった。

モモゲ国家級自然保護区は、国家1級重点保護対象の鳥類10種および国家2級重点保護対象の鳥類42種の生息地である。当県の広報当局は、地元のソデグロヅルの文化を宣伝し、より多くの人々の関心をこの種に引き付けようと努めている。

ソース:Zhenlai Momoge Nature Reserve Bureau

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