大手オフィス家具メーカー積極展開 働き方改革に呼応した新製品 (1/2ページ)

岡村製作所の新製品。背丈が高いテーブルもトレンドだ
岡村製作所の新製品。背丈が高いテーブルもトレンドだ【拡大】

  • 新製品群を紹介する内田洋行の大久保昇社長。ブラック系のラインアップを拡充した
  • コミュニケーションの活性化に力を入れるイトーキの「ノットワーク」シリーズ

 大手オフィス家具メーカーが相次いで新製品群を発表した。国が進める働き方改革に呼応する形で、作業内容に応じて働く場を柔軟に選択できる多様性や機能性を充実したタイプを、積極的に展開している点が特徴だ。各社の間では「大企業だけでなく中小企業や地方都市にも、オフィス環境を充実させようとする波が押し寄せている」(岡村製作所の中村雅行社長)といった見方が強まっており、「働き方改革」をキーワードに攻勢をかけていく。

 岡村製作所は、オフィスワーカー1000人を対象にアンケートを行った。それによると効率性・創造性を高め自分らしく働くには「リラックスしながら仕事ができること」「雰囲気や居心地がよい」ことを重視する傾向が強かった。

 これを踏まえて来年1月に発売するのが「Lives(ライブス)」シリーズ。快適に作業でき配線機能も充実したユニットソファや、アイランドキッチンのように双方からアクセスしやすいカウンターなど、8つのアイテムで構成されており組み合わせによって、さまざまなスタイルのオフィスを構築する。

 仕事の内容に応じ最適な場所を使いこなす「アクティブ・コモンズ」を提唱する内田洋行は、その概念を進化させた製品を販売する。立ち姿勢や高座位姿勢がオフィスワーカーからの見え方を変え、コミュニケーションの活性化につながるとの考えから、共用デスク「ARCENA(アルセナ)」には高さ1メートルタイプを設定した。

ベンチャー企業の台頭も「追い風となっている」(内田洋行の大久保社長)