石油元売り3社9月中間 需給環境改善で増収増益

出光興産の徳山事業所。需給環境の改善で石油元売り大手は増収増益になった=山口県(ブルームバーグ)
出光興産の徳山事業所。需給環境の改善で石油元売り大手は増収増益になった=山口県(ブルームバーグ)【拡大】

 石油元売り3社の2017年9月中間連結決算が14日、出そろい、全社が増収増益となった。今年3月末までのエネルギー供給構造高度化法2次告示で各社が能力を削減し、需給環境が改善して利幅が広がった。市況改善を受け、全社が18年3月期通期の利益予想を上方修正した。

 出光興産は最終利益が前年同期比2.5倍の573億円となり、連結決算を開始した05年度以降で中間決算として過去最高を記録した。石油製品の販売量はほぼ横ばいだったが、利幅拡大が利益を244億円押し上げた。

 18年3月期通期予想では利幅拡大を織り込み、最終利益は13.4%増の1000億円とし、従来より110億円上方修正した。酒井則明経理部長は「足下も堅調な環境が続いているので達成できる」と話した。

 JXTGホールディングス(HD)は利幅拡大に加え、4月のJXHDと東燃ゼネラル石油の統合による配送の効率化なども利益を押し上げた。結果、最終利益は統合2社の合算値と比較して5割以上の増益となった。

 コスモエネルギーHDも需給環境の改善で増収増益だった。

 ■石油元売り大手3社の2017年9月中間連結決算

 (売上高/最終利益/在庫影響額)

 ・JXTGHD

  4兆6845(12.6)/1233(57.1)/▲240(260)

 ・出光興産

  1兆6973(19.0)/573(2.5倍)/▲ 60(▲48)

 ・コスモエネルギーHD

  1兆1342(10.8)/223(5.2倍)/▲ 59(131)

 ※単位は億円。カッコ内は売上高、最終利益が前年同期比増減率(%)、在庫影響額は前年同期実績。▲はマイナス。JXTGHDは統合前のJXHDと東燃ゼネラル石油の合算値との比較