【フロントランナー 地域金融】朝日信用金庫小石川支店の寺島信之支店長(4) (1/2ページ)


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 ■店内コミュニケーションに気配り

 数多くの顧客との関係を維持・強化するには、支店長だけでなく、職員それぞれの貢献と情報共有が不可欠だ。そこで朝日信用金庫小石川支店の寺島信之支店長は、さらなる業績向上を目指し、店内のコミュニケーションに気を配っている。

 「担当者にとって一番困るのは、上司から方向性が示されないこと。営業担当者には、どんなに小さなことでもいつでも相談するよう伝えており、『何かないの?』を口癖のようにして声をかけています」

 寺島支店長は業務に関わる相談事をいつでも受け、自身の業務の最中でも極力手を止めて話を聞くよう努めているという。大口の融資や事業再生に関わる案件など、本部や外部との連携が必要なら素早く協議する。定期的な案件会議は設けず、機動的な打合せを実施することで案件の進捗(しんちょく)を迅速化している。

 もう一つ意識しているのが、支店の役席や担当者に可能な限り仕事を任せること。担当者の日頃の指導や育成は次長や係長など役席に任せ、役席は担当者の自主性を尊重して経験を積ませ、フォローに回る。

 2016年度下半期は同店の営業から2人が個人表彰を受けた。うち1人は入庫4年目の若手で受賞は初めてだったという。