企業のD&I醸成の取り組み加速 「無意識の偏見」ない社風に (1/2ページ)

ジョンソン・エンド・ジョンソングループが10月20日に都内で開いたコンファレンスの様子
ジョンソン・エンド・ジョンソングループが10月20日に都内で開いたコンファレンスの様子【拡大】

 働き方改革や女性活用に先進的に取り組む企業に、性別や年齢、国籍など多様性を受け入れ、社員が能力を発揮できる組織につなげるダイバーシティ・アンド・インクルージョン(D&I)を取り込む動きが加速している。柔軟な働き方への制度整備に加え、社員の意識変革を促し事業の競争力や生産性の向上を図る狙いがある。

 東京海上ホールディングス(HD)は今月14日、組織にD&I文化を醸成する鍵となる「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」をテーマにしたフォーラムを東京・丸の内の本社で開催した。傘下の東京海上日動火災保険をはじめグループ社員約230人が参加した。D&Iへの理解を深めるグループ初の催しで、外部講師による基調講演やパネルディスカッションなどを実施し、地方には社内テレビ放送で中継した。

 無意識の偏見は時短勤務の女性の業務を過度におもんばかるなど、潜在的な意識や決めつけが就労意欲をそぎ、社員の成長の芽を摘むなどの弊害を生みやすい。D&Iの醸成には、これを取り除くことが重要で、東京海上HDの永野毅社長は「仕事を通じ社員の成長を促し、会社の成長につなげるのがマネジメントの要諦だ。無意識の偏見をできるだけ小さくし、生産性を高めたい」と訴えた。

社内浸透には管理職の役割が重要