モグラになって暗闇の中から虫を見つける 無限に続くらせん階段をのぼる 違う世界に入り込み別の存在になりきれるVRが展示会に続々登場 (2/4ページ)

暗闇の中を匂いだけを頼りに砂をかいて虫を確保する「モグラMoguMogu」
暗闇の中を匂いだけを頼りに砂をかいて虫を確保する「モグラMoguMogu」【拡大】

  • 腕を突き出すと装置が前へスライドして腕が伸びた感覚を再現する。VR空間では連動して映像の腕が伸びていく
  • 5.2メートルのスクリーンに向かいフォーミュラカーを走らせるWONDERVISIONのアトラクション
  • VR空間ではらせん階段を上ったり降りたりしている「無限階段」
  • VR空間では竹の中から翁に自分を切りだしてと呼びかけている「光り輝くかぐやの世界」

 関西学院大学のチームがIVRC2017出展していた「光り輝くかぐやの世界」は、竹の中に潜んで翁に呼びかけ、竹を切って出してもらうまでを体験するVRだが、VRヘッドマウントディスプレーをつけて見える映像では、翁は老人というよりおじさんといった風体。近づいてきて手にした斧を振り上げ竹を一閃するところは、ホラーゲームでモンスターに攻撃されているような恐怖を覚える。もしかしたらかぐや姫も怖かったのか? 想像をかきたてられる。

 電気通信大学のチーム・もぐらぶいあーるが出展していた「モグラMoguMogu」は、自分がモグラになって砂の中を進んでいき、虫を見つけて食べていくというVRだが、ヘッドマウントディスプレーを装着しても虫などの姿は見えず真っ暗。そこで顔を左右に振り、虫がいる方向を向くと、センサーが働いて鼻に装着したマスクから匂いが漂ってくる。

 体験者はその方向を向いたまま、センサー付きのグローブをはめた手を、下から空気圧を当てることで固くも柔らかくもできる砂場に入れ、思い切りかいて進んでいく。匂いの先には虫がいて、うまく到着できれば1匹確保。そこでまた首を振って匂いの方向を確かめ、砂をかいて進んでいく。だいたいの方向は合っていても、角度が少しだけずれて通り過ぎてしまうこともしばしば起こる。現実のモグラもそうした苦労をしているのかを尋ねてみたくなるVRだ。