【広報エキスパート】小野薬品工業 誠実、公平・公正を常に心掛け (2/3ページ)


【拡大】

 --国内外から注目されています

 13年、米学術雑誌「サイエンス」にも、「複合的がん免疫療法」が評価され、「ブレークスルー・オブ・ザ・イヤー2013」に選ばれました。産業界からも評価され、「関西財界セミナー大賞2015」をはじめ「第44回日本産業技術大賞 文部科学大臣賞」や「創薬科学賞」などを受賞しました。一連の受賞は国内外のメディアに掲載され、小野薬品工業のブランド力アップに確実に結びつきました。

 --広報体制は

 メンバーは総勢5人です。IR(投資家向け広報)、社内外広報が主な業務で現在、IRが約7割を占めています。「ニボルマブ」の発売以来、注目度がグンと高まり、16年度上期は82社のアナリストと商談。治験についての問い合わせも急増し、全員が対応できるようにしています。メディア向けセミナーでは「くすりのメカニズム」に加え、医師を招き、医療現場での最新情報なども提供しています。

 --CSR活動にも積極的です

 中・高校生を対象とした認知症に関する出張特別授業を実施。授業では、専門の医師による講義に加え、認知症啓発ショートムービー「バアちゃんの世界」なども上映。身近にいる認知症の方々に、どう接したらいいかを分かりやすく紹介しています。東日本大震災復興支援活動として、被災地の社会的課題の一つである小児肥満に対して、トップアスリートたちと連携し「すこやカラダ大作戦」を14年から福島、宮城、岩手県で開催しています。広報活動で常に心掛けていることは、誠実、公平・公正です。(エフシージー総合研究所 山本ヒロ子)=随時掲載

続きを読む