【三菱マテ不正・会見詳報(2)】竹内社長「究明や再発防止に協力することが私の責任」 (1/5ページ)

検査データ改ざん問題についての会見で、会場に入る三菱マテリアルの竹内章社長=24日午後、東京都千代田区(桐原正道撮影)
検査データ改ざん問題についての会見で、会場に入る三菱マテリアルの竹内章社長=24日午後、東京都千代田区(桐原正道撮影)【拡大】

 三菱マテリアル子会社による品質データ改竄(かいざん)など不正に関する記者会見は、会社側の説明が15分ほどで終了し、質疑応答へと移った。報道陣からは、問題の把握から公表まで時間がかかったことに疑問の声が上がったほか、製品納入先の原子力発電所の安全性を問う質問や、昨年発覚した三菱自動車の燃費データ不正問題にからめて「なぜ三菱グループで不祥事が続くのか」といった質問が出た。主なやり取りは次の通り。

 --10月下旬に問題を把握してから、昨日まで発表しなかったのはなぜか。その間に中間決算の発表会見もあった

 竹内章・三菱マテ社長「10月19日に三菱伸銅から、同25日に三菱電線工業から報告があった。担当役員に対し、各社への指導・協力を行って迅速に対応するよう指示した。また2社に同様の事態が起きているため、(マテリアル)社内に対策本部を置くよう指示した。今日の発表となったのは、納入先と協力して安全確認を迅速に進める必要があると判断したため、本日の会見となった。納入先の全てが判明してから発表するのが適切と判断した」

 --不正の背景は

 竹内氏「各社に外部の弁護士を加えた調査委員会を設置し、究明に当たっている。その結果を待ちたい」

「納入先と協力し早く安全確認進めたい」