三菱マテリアル不正、つぎはぎ組織が死角生む 統合繰り返し、企業統治追いつかず (1/2ページ)

検査データ改ざん問題について会見する三菱マテリアルの竹内章社長(右)=24日午後、東京都千代田区(桐原正道撮影)
検査データ改ざん問題について会見する三菱マテリアルの竹内章社長(右)=24日午後、東京都千代田区(桐原正道撮影)【拡大】

  • 検査データ改ざん問題についての会見で、会場に入る三菱マテリアルの竹内章社長=24日午後、東京都千代田区(桐原正道撮影)
  • 検査データ改ざん問題について会見で謝罪する三菱マテリアルの竹内章社長(左から2人目)=24日午後、東京都千代田区(桐原正道撮影)
  • 検査データ改ざん問題について会見する三菱マテリアルの竹内章社長(左から2人目)=24日午後、東京都千代田区(桐原正道撮影)
  • 検査データ改ざん問題について会見する三菱マテリアルの竹内章社長=24日午後、東京都千代田区(桐原正道撮影)

 「グループ全体で法令順守(コンプライアンス)や内部統制管理に手を尽くしてきたが、それでも問題が起きた。今は申し訳ないとしかいえない」

 子会社で起きた検査データの改竄問題に対し、三菱マテリアルの竹内章社長は24日の記者会見でこう語った。事業拡大とともに組織が「つぎはぎ」になる中で、ガバナンス(企業統治)改革も同時に進めようとしたが、全うできなかった現実に悔しさを隠せない様子だった。

 三菱マテリアルは明治4(1871)年に始まった炭鉱事業が源流。昭和25年の集中排除法で鉱業、セメント事業が分社化されたが、平成2年に、それらが再統合されるのに際して現在の社名となった。

 その後は、グループ力の強化を図るため、事業の切り離し、取り込みを繰り返してきた。非鉄金属は市況の変動や為替相場の動向などで、業績が大きくぶれることが経営課題。これを事業規模の拡大と多角化の両面の戦略で安定させるのが狙いだった。改竄がわかった三菱伸銅、三菱電線工業ともにかつては上場企業だったが、約10年前に連結子会社化された。

 しかし多岐にわたる事業体を通じて、経営トップが適切なガバナンスを浸透させるのは容易ではない。