渋谷は変な歩き方をする人だらけ? DeNAが「健康経営」を推進する理由 (1/6ページ)

 会社の業績アップには従業員の健康こそ大事だとする健康経営。いま渋谷からこの健康経営の輪が広がろうとしている。それも、従来の病気を治すという意味合いではなく、パフォーマンスを上げるための“健康経営”へと進化を遂げて。

 渋谷は変な歩き方をする人だらけ

 通勤ラッシュの渋谷駅、地下鉄やJRの改札から渋谷ヒカリエにかけて人波が途切れない。ヒカリエにオフィスのあるDeNAの平井孝幸には以前から気になることがあった。

※写真はイメージです(Getty Images)

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 「なんで若いのに背を丸めている人や、ハイヒールで膝を曲げて歩く人がこんなに多いんだろう?」

 高校時代よりゴルフに親しんできた平井は、歩き方のよし悪しがコンディションを左右し、ゴルフのスコアに直結することを痛感していた。

 「渋谷の人たちがいまの歩き方をずっと続けていたら、数年後には身体を悪くすると思うんです」(平井)

 そんな問題意識があったからだろう。2015年6月に「健康経営」を特集した雑誌に目を奪われた。企業が社員の健康増進に投資すれば、社員は生き生きと働けるので成果が上がり、その結果、企業の業績も上がるというのだ。

 「IT企業は働きすぎのイメージを持たれているが、健康経営を導入することでそれを払拭したかった。それに、DeNAは人材の質にこだわる会社だからこそ、社員の持つ本来の力を発揮できる組織にしたかった。そうすれば、もっと大きな成果を出せるだろうと思いました」(同)

「試しにつけてみて」1人で対策に動き出す