【フロントランナー 地域金融】北都銀行の地方創生の取り組み(4) (1/2ページ)

赤坂和仁副部長
赤坂和仁副部長【拡大】

 ■農畜産物・食材の輸出促進を支援

 ニューフロンティアビジネスの一つとして北都銀行が支援する「グローバルビジネス」への取り組みは、タイのカシコン銀行と業務提携した2010年から大きく動き出した。11年1月からは、カシコン銀行へ行員のトレーニー派遣を開始。14年7月には、バンコクに駐在員事務所を設立し、地元事業者の駐在員事務所を活用して海外展開を積極的にサポートしている。

 地方創生としてのグローバルビジネスについて、地方創生部の赤坂和仁副部長は「製造業者などの海外進出支援はもちろん、アグリビジネス支援も重要な視点でした。例えば、秋田県の農畜産品を海外マーケットに売り出すことで、ブランド化を促進する取り組みを進めています」と話す。

 昨年1月には、秋田県がブランド牛としての評価確立と販路拡大に注力している「秋田牛」について、秋田県食肉流通公社とタイの食品輸入会社のノーブルモノ、物流大手のヤマトグループを仲介し、牛肉輸出に関わる三者間の契約締結へ導いた。

 北都銀行の海外戦略室とバンコク駐在員事務所が連携し、食肉流通公社に対するタイからの指定手続き、輸入免許取得、マーケット開拓など、輸出入に必要な準備を全面的にサポートしたことで実現に至ったものだ。

 秋田県にとって県産牛肉の本格輸出は初めてで、これを弾みに食・農・観を連携させた取り組みによるインバウンドの拡大への波及も期待されている。

 また昨年11月には、農産物の生産・流通を担うアグリホールディングス(HD)と「秋田県農業生産法人等への人材供給及び秋田県産食材の海外展開・海外PRに関する協定」を締結した。