【フロントランナー 地域金融】北都銀行の地方創生の取り組み(5)

九嶋常務執行役員
九嶋常務執行役員【拡大】

 ■魅力あるまちづくり事業に一役 

 秋田の県都秋田市は、郊外への大型店の進出による開発や、少子高齢化の進行に伴う居住人口の減少も重なり、JR秋田駅前の中心市街地の空洞化に歯止めがかからない。そこで北都銀行では、中心市街地の活性化による魅力あるまちづくりとともに、シニアが生き生きと生活する地域づくりを促進するため、「秋田版CCRC事業」の支援にも注力している。

 「CCRC(Continuing Care Retirement Community)」とは、リタイア後のセカンドライフを健康的に楽しむ街として、米国で生まれた概念。「秋田版CCRC」は、秋田不動産サービス株式会社(AFS)が主体となり、ハード・ソフトの両面で「誰もが健康で安心して暮らすことができる環境」の整備を行う事業だ。

 この秋田版CCRC構想は、北都銀行が秋田駅前支店の老朽化対策を検討する中で生まれたアイデアが発端だ。支店の立地を生かして、中心街のにぎわいにつながるような居住施設と商業施設を組み合わせた拠点ビルを建設できないかというアイデアが、秋田県が進める「秋田版生涯活躍のまち構想」と重なったという。

 秋田版CCRCの拠点となる複合ビルの建設予定地は、北都銀行・秋田駅前支店と隣接する秋田信用金庫・秋田駅前支店の所有地。地上18階、延べ床面積8100平方メートルの同ビルは1~3階が商業エリアとなり、北都銀行・秋田信用金庫のほか、介護施設・医療関連施設などが入居。4階以上には計70の住宅を整備、入居クリニックと周辺医療機関が連携した健康・予防・介護サービスなどの構想も進む。来年着工、2020年完成の予定だ。

 地方創生部担当の九嶋常務執行役員は、「地方創生の取り組みは地域事業者の支援、産業・雇用の創出、まちづくりなどあらゆる分野に及びます。短期的に結果が出るものではありませんが、秋田を元気にするため、日々勉強しながら新たな発想を続けていきます」と力強く語る。

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 (編集協力)近代セールス kindai-sales.co.jp

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