【片岡・日銀審議委員インタビュー】堅調な世界経済「ずっと続かない」 一問一答 

インタビューに答える日銀の片岡剛士審議委員=24日、東京・日本橋本石町の日銀(酒巻俊介撮影)
インタビューに答える日銀の片岡剛士審議委員=24日、東京・日本橋本石町の日銀(酒巻俊介撮影)【拡大】

 日銀の片岡剛士審議委員は堅調な世界経済について「ずっと続かない」と指摘し、ショックに備えて早めに物価を引き上げ、金融政策を正常化させることの重要性を唱えた。主なやりとりは次の通り。

 --2%の物価安定目標の達成時期についてどう考えるか

 「米国の景気拡大局面もどこまで続くか分からず、景気がピークアウトするリスクもある。そうしたリスク要因を勘案すると、2%にタッチする時期を平成30年度ごろに置いて、31年度までには(物価上昇率が2%を)オーバーシュート(超過)している状況を目指した方がよい」

 --金融政策決定会合で、15年物国債金利が0・2%未満で推移するよう、国債買い入れを強化すべきだと提案した

 「現状の政策を続けても、31年度のタイミングでは2%に到達しないのではないか。何らかの追加対応が必要で、15年物の金利を0・2%未満まで引き下げる効果は、短期金利を同じ幅引き下げる効果よりもはるかに大きい。今後については、株式・為替市場の動向も変化しているので、そうした状況を踏まえて判断していく」

 --2%の達成時期を先送りする場合は追加緩和すると明記することも提案した

 「予想インフレ率を引き上げて、実体経済の改善の動きをサポートすることを狙ったものだ。先行きとしてやや心配しているのは、物価安定目標が未達のまま現在の金融政策が長期化することで生じるリスクだ」

 --怖いのは長期化か

「世界経済は堅調で、リスクが顕在化していない状況だが、こうした状況がずっと続くわけではない。大きなショックが生じた場合は現状描いている見通しが狂う懸念がある。そうなる前に、政策対応が取れる状態に戻しておく必要がある」