【片岡・日銀審議委員インタビュー詳報】現行の金融緩和は「物価を押し上げるには、やや力不足」 (3/5ページ)

インタビューに答える日銀の片岡剛士審議委員=24日、東京・日本橋本石町の日銀(酒巻俊介撮影)
インタビューに答える日銀の片岡剛士審議委員=24日、東京・日本橋本石町の日銀(酒巻俊介撮影)【拡大】

 「15年物の金利を0.2%未満まで引き下げる効果は、金利のリスク量で評価すると、短期金利を同じ幅引き下げる効果よりもはるかに大きい。満期が長いものをそれだけたくさん持っていると、それによってリスクが発生しているため、リスク量の比較をすると、短期の政策金利を引き下げるよりも、超長期の金利を引き下げた方が効果は大きいということは言えると思う。民間金融機関などが保有しているリスク量が、超長期の金利を引き下げることにより減って、その分、投融資に回す余剰資本が増える」

 「前回決定会合での『15年物金利を0.2%未満で推移するよう政策運営する』との意見は、その時の物価動向や経済の状況を踏まえて、現段階で2%に向けたモメンタム(勢い)をさらに強化するためにはどうしたらいいかと考えた結果だ。今後については、新たに7~9月期のGDPが出たほか、株式・為替市場の動向も変化しているので、そうした状況を踏まえて判断していくことになる」

 --2%の達成時期を先送りする場合は追加緩和すると明記することも提案した