【日本発!起業家の挑戦】空スペースと小規模事業主を仲介、「軒先」が目指す新しい文化 (1/5ページ)

特徴ある小規模商店が街角に存続することを願う西浦明子氏
特徴ある小規模商店が街角に存続することを願う西浦明子氏【拡大】

 □軒先代表・西浦明子氏に聞く

 日本の狭い路地には商店があり、街中には小さな市場が残っている。混雑する都会のオフィス街の一角にも古くから続く専門店や青果店が並ぶ。日本に住む楽しみの一つは、ショッピングモールで何でも買い物が済んでしまうアメリカ式のスタイルがそれほど浸透していないことだと思う。

 軒先代表取締役の西浦明子氏は今後も特徴ある小規模商店が街角に存続することを願い、ビジネスを始めたい人と空きスペース所有者を仲介するサービスを始めた。小さなスペースを必要とするポップアップストア店主希望者と、空きテナントやスペースを運用したい人を結び、新たなビジネスチャンスを創造している。

 人を呼び込める

 --軒先ビジネスはどんな顧客を想定していますか

 「名前の通り、私たちは軒先の小さなスペースを探します。具体的には、不動産所有者や、店舗が大きく店先などのスペースが余っているチェーン店です。彼らの持つスペースと、飲食販売や物品販売を望む小規模事業主を仲介しています」

 --小規模事業主はスペースを探すのに苦労しているのですか。どんな町へ行っても小さな店舗があちこちにあるように見えますが

 「小さな会社や個人が店舗スペースを確保するのは、実はかなり難しいんですよ。私自身、そのことを知ったのは妊娠して雑貨の輸入販売を思い立ったときでした。ほんの小さな店舗スペースから始めたいと思ったのですが、多額の敷金や礼金は払いたくないし、長期間借りるのもリスクが高い。短期で貸してくれるところはほとんど見つかりませんでした。同じ不満を持っている人がたくさんいることにも気付きました。輸入雑貨のお店を始めるより、その問題を解決する事業の方がいいんじゃないかと思いました。軒先ビジネスでは、敷金・礼金・保証金不要で、数時間~1日単位でスペースが借りられるようにしています」

米国のポップアップストアと異なる文化も