トヨタ、役員人事を前倒し 副社長にデンソーの小林氏

マツダとの資本提携に合意し、EVの開発を共同で進めると発表するトヨタの豊田章男社長。後ろはマツダの小飼雅道社長=8月4日、東京都中央区
マツダとの資本提携に合意し、EVの開発を共同で進めると発表するトヨタの豊田章男社長。後ろはマツダの小飼雅道社長=8月4日、東京都中央区【拡大】

  • 小林耕士副会長

 トヨタ自動車は28日、グループの自動車部品大手デンソーの小林耕士副会長(69)と、トヨタの友山茂樹専務役員(59)、吉田守孝専務役員(60)が副社長に就任する2018年1月1日付の人事を発表した。永田理副社長(60)は退任するが取締役に残る。副社長は2人増の6人となる。

 高級車ブランド「レクサス」部門の加古慈(ちか)チーフエンジニア(50)を生え抜きの女性社員として初めて常務役員に起用する。アフリカに精通する豊田通商の今井斗志光執行役員(52)や、三井住友銀行の福留朗裕常務執行役員(54)を常務役員として迎え入れる。

 豊田章男社長(61)は「自動車業界は100年に1度の大変革時代に入った。グループの力を結集することが不可欠だ」とするコメントを公表。自動運転技術の開発や世界的な電気自動車(EV)シフトに備える。従来は4月だった役員人事を前倒しし、環境変化に迅速に対応する。

 小林氏は1972年にトヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)に入社。豊田社長の上司だったことがあり信頼が厚い。トヨタで役員を経験せず2003年にデンソーに移った。トヨタでは最高財務責任者(CFO)を務める。

 友山氏も豊田社長に近く、車に通信機器を搭載して幅広いサービスを行う事業などを担当。吉田氏は生産設備の刷新や中型車を担う。

 高い専門性を持つ副社長級の「フェロー」を新設。人工知能研究の米子会社トヨタ・リサーチ・インスティテュートのギル・プラット最高経営責任者(CEO)が就任する。グループのアイシン精機も28日、トヨタの伊勢清貴専務役員(62)が社長に就任する人事を発表した。18年6月に開く定時株主総会後の取締役会で正式決定する。