東レ子会社もデータ改竄 タイヤ補強材など149件書き換え 1年以上未公表 (1/2ページ)

子会社の製品検査データ改竄について、記者会見で頭を下げる東レの日覚昭広社長(左)ら=28日、東京都中央区
子会社の製品検査データ改竄について、記者会見で頭を下げる東レの日覚昭広社長(左)ら=28日、東京都中央区【拡大】

 ■1年以上未公表

 東レは28日、同社の100%子会社が、製品の検査データを改竄(かいざん)していたと発表した。改竄は2008年4月から16年7月の8年3カ月に149件あり、顧客と約束した仕様を満たさない不正な製品をタイヤメーカーなど13社に納入していた。東レは不正把握から1年以上公表しておらず、情報開示の姿勢を問われそうだ。

 同社の日覚昭広社長は28日、東京都内で記者会見し、「大変なご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません」と陳謝した。

 製品データ改竄は神戸製鋼所や三菱マテリアル子会社でも相次ぎ発覚。東レは経団連の榊原定征会長が社長、会長時代に問題が起きていたことになり、日本の大手製造業への信頼が損なわれるのは必至だ。

 データ改竄があったのは東レハイブリッドコード(THC、愛知県西尾市)が生産する各種コード類などの補強材。品質検査で性能が下回っていたにもかかわらず、顧客との取り決め範囲に入るように品質保証室長がデータを不正に書き換えていた。

 日覚社長は今回、改竄を公表した理由について「11月にネットの掲示板で書き込みがあり、問い合わせを受けた。正確な情報を流すべきだと思った」と述べた。一方、神戸製鋼のデータ改竄問題がなければ、「東レでは公表しなかった」と語った。

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