日銀9月中間 5502億円の黒字 円安追い風、国債保有残高は過去最高

 日銀が28日発表した2017年9月中間決算は、一般企業の最終損益に当たる当期剰余金が5502億円の黒字(前年同期は2002億円の赤字)となった。上半期の黒字は2年ぶり。円安により、外貨建て資産の為替差益が膨らんだほか、買い入れている上場投資信託(ETF)の保有残高の増加に伴い分配金が増えたことが主因。

 国債の利息収入は5972億円と、前年同期から312億円減った。日銀が大量の国債を買い続けている影響で、国債の利回りが低下しているためで、平均運用利回りは上半期としては過去最低の0.277%だった。国債保有残高は9.6%増の435兆9081億円で過去最高。9月末の総資産残高も513兆4438億円(12.4%増)と10年連続で拡大した。

 金融緩和が長期化し、国債を買い続けていることにはリスクを指摘する声も上がっている。将来的に金融緩和を縮小する「出口」では国債価格が急落し、金利が急上昇しかねないからだ。

 日銀は保有国債を時価評価していないが、仮に金利が1%上昇した場合は長期国債の時価は26兆5000億円減少するとの試算を示した。また、金利上昇局面では金融機関から預かっているお金に支払う利払い費がかさむため、これに備えて引当金を2279億円積んだ。