【スポーツbiz】相撲人気、回復努力が水泡に帰す懸念 (1/3ページ)

大相撲の横綱日馬富士関の暴行問題で、スポーツ庁の鈴木大地長官(右)に謝罪する日本相撲協会の八角理事長=28日、スポーツ庁
大相撲の横綱日馬富士関の暴行問題で、スポーツ庁の鈴木大地長官(右)に謝罪する日本相撲協会の八角理事長=28日、スポーツ庁【拡大】

 大相撲九州場所千秋楽から一夜明けた27日、東京・両国国技館で開かれた横綱審議委員会後の北村正任委員長は断固とした口調で述べた。「(結論は)調査結果が出てからだが、非常に厳しい処分が必要」。委員会の大勢であると説明した。

 暴行問題、混迷続く

 いうまでもなく、横綱日馬富士がおなじモンゴル力士である前頭貴ノ岩に暴行をふるい、負傷させた問題である。

 横審は、相撲界の体面を汚すなどの行為におよんだ現役横綱に対し、「激励」「注意」「引退勧告」ができる。調査結果待ちとはいえ、日馬富士の進退への影響は避けられまい。

 北村委員長は返す刀で、貴ノ岩の師匠、貴乃花親方の協会への聞き取りを拒絶し続ける態度に疑問を呈した。「理事という立場にあって協会全体が進めることをぶち壊す。不可解」。横審が、親方の姿勢にまで言及するのは尋常ではない。

 そして、40回目の優勝を飾った横綱白鵬が優勝インタビューで万歳三唱を呼びかけた言動に「なぜ、(この状況で)万歳できるのか」と不信感を示す。

 内部の諮問期間である横審自身が大相撲のイメージ低下を表に出して指弾する。盛り上がる人気に影を落とし、積み上げてきた関係者の人気回復への努力は水泡に帰しかねない。

「満員御礼」続くも「札止め」は…