東レのデータ改竄 東レ出身の榊原定征経団連会長が陳謝 世耕弘成経産相「膿は早く出せ」

東レ子会社のデータ改竄について、陳謝する経団連の榊原定征会長。財務省内で記者団の取材に応じた=29日午後、東京都千代田区(飯田英男撮影)
東レ子会社のデータ改竄について、陳謝する経団連の榊原定征会長。財務省内で記者団の取材に応じた=29日午後、東京都千代田区(飯田英男撮影)【拡大】

 東レ子会社の製品性能データ改竄(かいざん)問題を受け、東レ出身の榊原定征経団連会長は29日、東京都内で報道陣の取材に応じ、「多大なご迷惑をおかけし、経団連会長、東レ相談役としておわび申し上げる」と陳謝した。経団連会長として法令順守を呼びかけてきた中、「自分のひざ元で(改竄が)発生したことを重く受け止め、慚愧(ざんき)に堪えない」と続けた。

 さらに、改竄問題が広がりをみせていることを受け、経団連として約1300の会員企業に対し、法令順守、企業倫理の徹底、さらに製造業には品質の徹底を改めて強く呼びかける方針を示した。「品質問題の不適切行為は日本の製造業に対する国際的な信用、国民からの信頼にも影響しかねない」と異例の注意喚起の理由を説明した。

 国内製造業では神戸製鋼所、三菱マテリアル、東レとデータ改竄が続出している。

 世耕弘成経済産業相は同日の閣議後の記者会見で、東レが子会社の改竄を1年超も公表しなかったことについて、「非常に遅い。日本の製造業の信頼を傷つけかねない」と批判。その上で「社会的に非常に関心が高まっているにもかかわらず五月雨式に公表されている。出すべき膿(うみ)を早く出してほしい」と求めた。

 また、国土交通省は、データを改竄した東レ子会社の東レハイブリッドコード(愛知県西尾市)に対し、原因究明の結果と再発防止策を速やかに報告するよう求めた。

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