三菱マテリアル、米投資ファンドに不動産子会社売却

 三菱マテリアルは29日、不動産事業を手掛ける全額出資子会社の三菱マテリアル不動産(東京)を米投資会社フォートレス・インベストメント・グループ傘下の投資ファンドに売却すると発表した。

 本業の素材事業に力を注ぐためで、別の子会社で発覚した検査データの改竄(かいざん)問題とは「無関係」(広報担当者)と説明している。

 売却金額は非公表だが、数百億円規模とみられる。本体で保有する有休不動産などの固定資産19億円をこの不動産子会社に譲渡した上で、来年2月28日に株式をファンドに売る予定だ。

 三菱マテリアル不動産の2017年3月期の売上高は34億円。