野村HDが1000億円ファンド 事業再生、承継などに投資

野村ホールディングスの本社(ブルームバーグ)
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 野村ホールディングス(HD)は29日、事業再生や事業承継などで課題を抱える企業に、自己資金で投資する事業を始めると発表した。ファンドを設立して展開し、当初は総額で1000億円程度を上限とする。12月1日付で準備室を設置して詳細を詰め、具体的な投資案件の発掘に乗り出す。

 営業部門や国内の投資銀行業務の顧客企業を主な対象と想定し、将来的にはアジアの顧客企業にも裾野を広げる。少額出資よりも、経営権を握る出資に重きを置く考えだ。

 事業再編や事業再生、事業承継、MBO(経営陣が参加する買収)などで悩みを抱える企業に対し、自己資金を使った投資を通じて解決手段を提供する。

 永井浩二社長グループ最高経営責任者(CEO)は同日、東京都内で開かれた投資家向けの説明会で「当社の経営資源をしっかりとマネジメントしながら進めていきたい」と語った。

 野村HDはかつて、傘下の野村プリンシパル・ファイナンスを通じて、リゾート施設のハウステンボスに出資したり、外食大手のすかいらーくのMBOに参加したが、リーマン・ショックを受けて新規投資をやめていた。今回で実質的なファンド事業の再開となる。