楽天が新サービス 民泊物件の管理運用を代行

 楽天は29日、来年から開始予定の民泊事業で新サービスを用意すると発表した。部屋の管理運用を請け負う代行サービスも手掛け、家主が物件を気軽に貸し出せるようにする。部屋の紹介業務だけでなく、物件の管理代行まで一括で展開する業者は珍しいという。

 民泊を解禁する住宅宿泊事業法が来年6月に施行されることをにらみ、大手企業の参入が相次ぐ中、特色を打ち出して事業拡大を目指す。

 楽天は子会社と組んで家主に対して部屋のデザイン提案や改装の施工管理を担当する。実際に部屋を貸し出す際は、フロントや清掃業務を代行する。これまで集客や管理運用に不安を抱える家主が多かったという。

 契約物件に対し、「楽天ステイ」のブランドも貸与する。ブランドの付いた施設であれば、どこでも一定水準のサービスを受けられるようにし、旅行客の不安軽減につなげる。

 家主からは管理運用の代行料とブランド使用料などを徴収する。法人向けは29日から受け付けを開始。個人向けは来年1月をめどに始める。