業務用洗浄・殺菌剤メーカーのピュアソンは、食品加工場や食料品売り場に発生したカビを処理する新しい薬剤の本格展開に乗り出す。従来の防カビ剤に比べ、人体や環境にやさしく、大幅なコストダウンを実現し、1日で作業が完了することを強みに市場での浸透を図る。
施工・販売代理店を通じて、初年度の売上高は8600万円、2年目は2億円、3年目にはアジアを中心とした海外にも進出し、4億5000万円を目指している。
「カビ処理革命」は従来の処理剤に比べ分子が小さく、根まで深く浸透することでカビを完全に駆除することができる。これまでは処理直後は一見するときれいになったように見えるが、壁材深くにカビの根が潜り込んでいたため、短期間で再び真っ黒に汚れるということがあった。
新商品は成分の安全性が高く、口に入っても肌に触れても安心なため、マスクやゴーグルなどの防護が不要で専門業者でなくても施工できる。また、従来の薬剤と比べ分子が小さくカビの深部に浸透するので、現場の条件次第で1年以上効果が持続する。
これまではカビが発生したボードを取り外しての張り替えや、処理剤を塗装するための足場を組んでいた。同時に照明や機械器具の取り外しのほか再設置も必要で、施工費用や作業日数を増加させる要因となっていた。