三菱マテ子会社の社長、データ改ざんで事実上の引責辞任 一連の品質不正、トップの進退は初 (1/2ページ)

取締役に降格する三菱電線工業の村田博昭社長=11月24日、東京都千代田区(桐原正道撮影)
取締役に降格する三菱電線工業の村田博昭社長=11月24日、東京都千代田区(桐原正道撮影)【拡大】

 三菱マテリアル子会社の三菱電線工業(東京)は1日、村田博昭社長(60)を取締役に降格し、後任社長に三菱マテリアルの高柳喜弘執行役員(54)が就く人事を発表した。1日付。村田氏はデータ改ざんの可能性を承知しながら顧客企業への出荷を続けていたと認めており、事実上の引責辞任と言える。神戸製鋼所に端を発した一連の品質不正が経営トップの進退に発展したのは初めて。

 三菱マテリアルは、村田氏の交代について「改ざん問題は原因究明の途中であり、責任の所在を判断するのは時期尚早だ」としている。村田氏は今後も問題への対応に当たるが、生え抜きのトップを交代させて三菱マテリアルが主導する。同社は1日付で特別調査委員会を社内に設置したと発表した。

 調査委はこれまで三菱電線と三菱伸銅(東京)にそれぞれ設置していたが、三菱マテリアルにはなかった。子会社任せとの批判を受け方針転換した。

 特別調査委は計5人で、社外取締役が委員長を務める。子会社2社の委員会の調査を監督するほか、グループ全体の再発防止策を取りまとめる。弁護士は起用しなかった。三菱マテリアルは「社外が過半数を占めており、独立性は確保できる」としている。

三菱伸銅の銅製品などでも偽装