データ改竄発覚の三菱マテ、東レの子会社社長が辞任 一連の品質不正でトップの辞任は初

 三菱マテリアルは1日、子会社で検査データ改竄(かいざん)が発覚した三菱電線工業(東京都千代田区)の村田博昭社長(60)が同日付で取締役に降格する人事を発表した。後任には三菱マテリアルの高柳喜弘執行役員(54)が就任した。交代理由は「経営体制の充実と強化を図るため」としているが、事実上の更迭とみられる。

 一方、この日は東レも改竄が発覚した子会社、東レハイブリッドコード(THC、愛知県西尾市)の鈴木信博社長(64)が常勤嘱託となる人事を発表。後任には、東レの青木正博生産技術第1部長(56)が同日付で就任した。東レは引責辞任と認めており、「(THCへの)監督を強化する」としている。神戸製鋼所に端を発する一連の品質不正で経営トップが辞任したのは初めて。

 三菱電線は、航空機などで油や水の漏れを防ぐシール材について検査データを改竄。2月の不正発覚後、10月23日まで不適合品を出荷しており、村田氏は11月24日の記者会見で「不具合があるかもしれないと認識しながら出荷を続けていた」と認めていた。

 三菱マテリアルは不正の原因分析や再発防止策の策定にあたる特別調査委員会を同日付で設置した。小野直樹副社長と、社外取締役を務める得能摩利子、渡辺博史の両氏を含む5人が委員に就任する。三菱電線と、同様の不正が発覚した子会社の三菱伸銅(同)には調査委を設置済みだが、子会社任せとの批判を受け方針転換した。