日本ペイント、米塗料大手との買収合意が目前で破談 大きな痛手に

 日本ペイントホールディングスは1日、米塗料大手アクサルタ・コーティング・システムズの買収交渉の中止を発表し、新たなM&A(企業の合併・買収)の相手を探すことになった。合意目前で一転して破談となった痛手は大きく、世界市場で先行する大手3社に迫るため、早急に次の一手を打ち出す必要がある。

 関係者によると、日本ペイントとアクサルタは基本合意に向け詰めの交渉を進め、1日午後には東京都内で記者会見を開く予定を立てていたという。しかし最後まで買収金額などが折り合わず、日本ペイントは11月30日深夜に臨時取締役会を開き、協議中止を決定した。

 塗料は一部製品を除き、企業間で開発力に差が出にくいとされる。世界で生き残るには、規模の拡大で原材料の調達コストを削減し、価格競争力を高めることが不可欠となる。

 アジアでのビジネスが中心の日本ペイントにとって、米国市場に強みを持つアクサルタは絶好の相手だった。

 日本ペイントは「今後も積極的にM&A戦略を進める」と強調するが、世界の大手各社によるM&A合戦は過熱気味で、価格高騰も予想される。アクサルタに代わる存在を見つけるのは容易ではない。