中小型ジェット機「3強」時代突入 中国攻勢、MRJは“周回遅れ”に (1/3ページ)

中国の中型ジェット旅客機「C919」=5月5日、上海(AP)
中国の中型ジェット旅客機「C919」=5月5日、上海(AP)【拡大】

 中小型ジェット旅客機の開発競争が「ABC時代」に突入する。欧州エアバスの「A」、米ボーイングの「B」、そこに中国「C」が加わる。AやBを追撃するCは、小型ジェット旅客機「ARJ21」(座席数90)をすでに実用化し、昨年6月には国内線に就航させた。中型機「C919」(同150~180)も試験飛行に成功。国内外から早くも計730機を先行受注する勢いだ。日本は三菱航空機による初の「MRJ(三菱リージョナルジェット)」(同70~90)が、当初2013年とされていた納期が5度も延期されるなど足踏みを続けている。(上海 河崎真澄)

 年150機生産態勢

 白がベースの機体に、主翼から水平尾翼にかけて青い斜めの塗装を施された中型ジェット旅客機。機体記号は「B-001A」で、垂直尾翼には「C919」と記されている。中国商用飛機(COMAC)製の初の中型国産ジェット機。今年5月に初飛行を行ったばかりだ。

 上海市東部の上海浦東国際空港で離着陸する近距離の試験飛行を経て、11月11日に初の長距離フライトとして、国産機の飛行試験拠点となる陝西省西安市の閻良空港に到着した。西安までは上海から2時間24分。飛行距離は1300キロだった。商用飛行に必要な型式証明を取得するため飛行試験を重ねる。早ければ18年にも中国国内の航空会社に納入される見込みだ。

MRJは中国製より周回遅れ