日中CEOサミットが開幕 5日まで 「一帯一路」への協力など議論 安倍晋三首相も来賓で登場

  • 日中起業家・元政府高官対話経団連・榊原定征会長=4日、東京都文京区(春名中撮影)

 日中の企業経営者や元政府高官らが一堂に会して対話する「日中CEOサミット」が4日夕、東京都内のホテルで開幕した。中国が進める広域経済圏構想「一帯一路」への日本企業の協力や技術革新分野など、日中の経済連携強化などを議論する。

 開会式典で、経団連の榊原定征会長は「日中関係が改善する中で、経営者が交流する会合は時宜にかなっている。経済界としても日中の戦略的互恵関係の推進に取り組んでいきたい」ととあいさつした。来賓として登場した安倍晋三首相は「アジア各国の旺盛なインフラ需要に、日中がともに取り組んでいく必要がある。公正、透明性の確保などの上で、一帯一路にも協力していける」と強調した。

 日本側からは新日鉄住金や三菱電機、三井物産など大手企業の首脳が、中国側からは自動車メーカーや金融機関の関係者らが参加。会合は5日まで開かれ、共同声明を取りまとめる。