JOLED、増資発表 有機EL量産へ1千億円

JOLEDが初出荷した印刷方式の有機ELパネル=5日、東京都中央区(万福博之撮影)
JOLEDが初出荷した印刷方式の有機ELパネル=5日、東京都中央区(万福博之撮影)【拡大】

 経営再建中のジャパンディスプレイ(JDI)関連会社で、次世代の有機ELパネルを手掛けるJOLED(ジェイオーレッド、東京)は5日、生産拡大のため来年3月末までに約1千億円の第三者割当増資を実施すると正式発表した。田窪米治最高技術責任者(CTO)が東京都内で記者会見して明らかにした。

 約1千億円の3分の2をJDIの能美工場(石川県能美市)に投資し、生産規模を現在の10倍程度まで引き上げたい考え。残りは運転資金に充てる計画だ。増資引き受けについて国内外の装置メーカーや材料メーカーなどと交渉している。

 現在の生産拠点であるJDIの石川工場(石川県川北町)は月2千枚の生産能力しかない。事業を軌道に乗せるには量産化が必須で増資の実現が鍵を握る。

 JOLEDは5日、中型有機ELパネルの製品出荷を開始した。JOLEDはソニーとパナソニックの有機EL開発部門が母体となり、官民ファンドの産業革新機構の出資を受けて2015年1月に発足した。