【Bizクリニック】クラウド型の課題はセキュリティー対策 (1/2ページ)


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 □グレスアベイル代表取締役・澤井祐史

 ネットワーク経由でITシステムを呼び出して活用する「クラウドコンピューティング」が、当たり前の時代になった。新しくシステムを導入したり、システムを移行したりする場合、自社で設備を購入して使用する「自社運用型」ではなく、「クラウド型」を選択する機会が増えている。半面、クラウド型を利用する際に忘れてはならない課題もある。セキュリティー対策だ。特にマイナンバー制度の施行に伴い、個人情報保護の観点におけるセキュリティー対策が重要視されている。クラウド型システムの拡張、縮小に合わせてセキュリティー対策も適切な検討を行わなければならない。

 2010年ごろから急速に市場を拡大させたクラウド型システムは当初、コスト削減を主な目的とするケースがほとんどだった。ITシステムの運用が多くの企業でコストセンターとして捉えられていたからだ。しかし現在、その目的は大きく変化した。ITシステムはコストセンターではなく、ビジネスに貢献し、イノベーションを起こす一つの材料になっている。クラウド型システムの選択もこの考え方が主軸になってきている。

 例えば、企業の収益構造にダイレクトに寄与するようなものが、クラウド型サービスとして展開されるケースが増加し、豊富な実績を持ち始めている。具体的には顧客管理を効率化するカスタマー・リレーションシップ・マネジメント(CRM)や、ビッグデータの解析による市場分析、社内外コミュニケーションを活発化させる各種グループウエアなどがあげられる。

クラウド型の大きな特徴は「スピードと自由度」