ロボットベンチャーが第三者割当増資

第三者割当増資を発表したグルーブXの林要代表取締役(中央)ら=4日、東京都中央区
第三者割当増資を発表したグルーブXの林要代表取締役(中央)ら=4日、東京都中央区【拡大】

 ■64億5000万円、革新機構など引き受け

 ヒト型ロボット「ペッパー」の開発者の林要氏が設立したロボット開発ベンチャー「GROOVE X(グルーブX)」は4日、産業革新機構などを引受先とする第三者割当増資を行うと発表した。革新機構などと投資契約を締結した。資金調達額は最大で64億5000万円。累計の調達額は最大約80億円に達する見通し。

 林要代表取締役は同日、都内で会見し「調達資金を基に開発を加速させ、2018年末の製品発表、19年の一般販売を目指す」と語った。革新機構の土田誠行専務取締役は「グルーブXは期待のベンチャーだ」と述べた。

 グルーブXは、LOVE(ラブ)とROBOT(ロボット)を掛け合わせた「LOVOT(ラボット)」というコンセプトネームを付けた新型ロボットの開発を手掛ける。

 目指すのは、人に寄り添い、癒やしを提供することで人の生活の質を向上させる家庭用ロボットだが、具体的な内容は伏せたままだ。林氏は「一緒に過ごせば心が満たされるのがラボット。都市住民のライフスタイルにマッチするロボットにしたい」と説明するにとどめた。