【現場の風】美的集団 組織刷新で経営判断スピードアップ (1/2ページ)

東芝ライフスタイルの林南・前副社長=川崎市
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 ■美的集団本社経営戦略・事業開発部ディレクター 林南さん(45)

 --中国電機大手の美的集団は2016年に東芝の白物家電事業を買収し、東芝ライフスタイルを傘下に収めた

 「美的は家電やエアコンなどの大手で、業績は好調だ。今期の売上高は4兆円に届くだろう。OEM(相手先ブランドによる生産)供給が中心のため日本ではブランドを前面に出すことはなかった」

 --美的集団出身の取締役として東芝ライフスタイルの副社長を11月末まで務めた。東芝ライフスタイルの課題をどう見ていたのか

 「赤字だった理由の一つは、東芝の事業ポートフォリオ(組み合わせ)の中で家電事業があまり重視されていなかったことだ。もう一つは社員の意識だ。仕事への取り組みが、簡単にいえば元気がなかった」

 --改善のためまず組織体制を改めた

 「製品ごとに開発・製造・販売すべてを見るビジネスユニットを置いて権限と責任を明確にした。市場の変化に柔軟に対応するためには現場に近いところで判断していくべきで、組織刷新によって経営判断のスピードは高まったと思う」

 --美的集団の傘下に入った東芝ライフスタイルが新たに挑戦したことは何か

 「美的との共同開発プロジェクトに着手した。この1年でその数は50ほどだ。中断したものもあるが、日本市場に出した商品として、すでに単身世帯向け2ドア小型冷凍冷蔵庫などがある」

IoTを今後のトレンドとして重視