パナ、断熱ガラスにプラズマディスプレー技術を応用 従来より薄く軽量化を実現

プラズマディスプレーの技術を応用して開発したパナソニックの真空断熱ガラス=大阪市北区
プラズマディスプレーの技術を応用して開発したパナソニックの真空断熱ガラス=大阪市北区【拡大】

 パナソニックは5日、かつて次世代型テレビとして製造していたプラズマテレビの技術を応用した真空断熱ガラスを開発したと発表した。同じ性能を備えた従来の断熱ガラスよりも薄く、軽くしたのが特徴で、業務用の冷蔵庫や住宅向けに出荷していく方針だ。

 パナソニックは、精細な画像を実現できるプラズマテレビをブラウン管テレビに代わる主力商品に育てようと考えていたが、液晶テレビに市場を席巻され、平成26年にプラズマ事業から完全撤退。担当技術者たちは断熱ガラス部門などに移っている。

 パナソニックが開発した断熱ガラスは、プラズマテレビのディスプレーの技術を転用。ガラス板2枚の間に0.1ミリの真空の隙間を作る特殊な技術を転用して、軽量化を実現した。縦180センチ、横72センチのサイズで、3枚の板を使った同性能の断熱ガラスと比べて、厚さは5分の1程度の6ミリ、重さは3分の2の20キロに抑えたという。

 欧米では、大型の冷凍・冷蔵設備や住宅向けに断熱ガラスの需要が高い。まずパナソニックは開発した断熱ガラスを同社米子会社、冷凍・冷蔵ケースメーカー「ハスマン」を通じて、今月から出荷をスタート。国内外への販路拡大を検討している。

 断熱ガラス開発担当の瓜生英一・基盤技術開発課長は「やめた技術だったが、新たな活路ができたことに感謝したい」と話していた。