日立とセブン協力 店舗の省エネ対策

 日立製作所とセブン-イレブン・ジャパンは5日、店舗のエネルギー使用に関するデータを有効活用する取り組みを始めたと発表した。電力などの使用状況に関するデータを一元的に集め、分析することで、店舗の省エネ対策などにつなげる。手はじめに、セブンは地球温暖化防止のため地方自治体への提出を義務づけられているエネルギー使用や二酸化炭素(CO2)排出削減に関する報告書について、日立に作成を依頼。日立は、国内に約2万あるセブン-イレブンの全店舗から集めたエネルギー使用のデータを管理するシステムを構築。データの登録や集計といった作業も代行する。今後は人工知能(AI)を活用したエネルギーの効率的な使用や、省エネに考慮した新しい店舗のレイアウトも共同で探っていく方針だ。

 日立はエネルギー使用の「見える化」により、グループ全体で年平均約40億円の関連コストを削減した実績を持つ。