FCV影薄く…ハードル低いEVシフト加速 軌道修正迫られるトヨタ (1/3ページ)

水素ステーションで燃料を充填するトヨタ自動車のFCV「ミライ」=米カリフォルニア州アーバイン(ブルームバーグ)
水素ステーションで燃料を充填するトヨタ自動車のFCV「ミライ」=米カリフォルニア州アーバイン(ブルームバーグ)【拡大】

 電気自動車(EV)に対して世界的な注目が集まる中、トヨタ自動車が次世代エネルギー車の本命と位置づけてきた燃料電池車(FCV)の存在感は薄れつつある。

 インフラ高コスト

 トヨタは今年の東京モーターショーで、1回の水素充填(じゅうてん)で航続距離1000キロを実現するコンセプトのほか、燃料電池バスの将来モデルも公開するなどFCVに関して意欲的な発表を行った。ただ今回のショーでFCVのコンセプトを展示したメーカーはトヨタのほかは独メルセデスのみで2016年にFCVを発売しているホンダは複数のEVコンセプトを目玉として打ち出し、FCVの事業計画については触れなかった。

 トヨタは14年12月に世界に先駆けてFCV量販車「MIRAI(ミライ)」を市場投入、政府や他業界とも連携して水素社会の構築を目指すとしていた。しかし、ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスのまとめでは、17年6月時点のFCVの累計国内販売台数は2200台と経済産業省が20年までの普及目標とする4万台に対し5.5%にとどまっている。ミライの今年9月末時点の累計世界販売台数は4300台で20年ごろ以降に年間販売台数3万台以上とする目標との隔たりは大きい。

世界各国のEVシフトに軌道修正を迫られているトヨタ