路面の水や温度によって性能が変わるタイヤ? 住友ゴムが開発へ 

東京モーターショーに展示した空気不要の「エアレスタイヤ」。住友ゴム工業はタイヤの革新に向けた技術開発を進める=東京都江東区
東京モーターショーに展示した空気不要の「エアレスタイヤ」。住友ゴム工業はタイヤの革新に向けた技術開発を進める=東京都江東区【拡大】

 住友ゴム工業は7日、路面上の水や温度の変化によってグリップなどの性能が変わる自動車用タイヤを平成35年を目標に開発すると発表した。将来的に自動運転車の普及などが進むと、タイヤのメンテナンスに気を配る運転手が減る可能性を踏まえ、路面の状態を気にせず走れるようにする。ブリヂストンはじめ競合のタイヤメーカー各社も自動運転社会を見据えた対応を加速しており、開発競争が熱を帯びそうだ。

 住友ゴムは開発する新技術を、タイヤ自ら性能を能動的に切り替えるという意味を込めて「アクティブトレッド」と命名。車が雨でぬれた路面や凍結した路面を走る場面などで威力を発揮するとしている。例えば、タイヤのゴムが路面上の水によって軟らかい性質に変化し、タイヤが路面の凹凸に密着することで、自動運転時でも安全に走れるようにする。

 住友ゴムはゴム以外の新材料も探索・設計する段階から始め、次世代タイヤを35年にも市販することを視野に入れる。通常の空気入りタイヤへの採用のほか、開発中の空気充填(じゅうてん)不要の「エアレスタイヤ」への適用も選択肢に入れる。新技術をエアレスタイヤに使えば、空気圧の調整やパンクによる交換も含めてタイヤの管理から解放される。

 材料開発本部長を務める村岡清繁執行役員は7日の技術説明会で、カーシェアリング(車の共同利用)の普及も見据え「車もタイヤもメンテナンスフリーで安心して使えるようにしたい」と述べた。

 「乗り物革命」をめぐっては、ブリヂストンや東洋ゴム工業のほか、仏ミシュランなどの海外勢もエアレスタイヤなどの技術開発を加速。米グッドイヤーも路面の水の量に応じて表面の凹凸を変形させるタイヤの研究を進めている。