シャープが東証1部復帰 1年4カ月ぶり 再建進み信用向上、収益拡大弾み

東証1部に復帰し、セレモニーで上場通知書を手にするシャープの戴正呉社長(左)=7日午前、東京・日本橋兜町の東京証券取引所
東証1部に復帰し、セレモニーで上場通知書を手にするシャープの戴正呉社長(左)=7日午前、東京・日本橋兜町の東京証券取引所【拡大】

  • 東京証券取引所1部復帰のセレモニーを終え、記念写真に納まるシャープの戴正呉社長(前列中央)ら=7日午前、東京・日本橋兜町
  • 東証1部に復帰したシャープの株価を示すボード=7日午前、東京・八重洲

 東京証券取引所は7日、シャープの株式の上場先を東証2部から1部に復帰させた。経営不振から昨年8月に2部に降格していたが、シャープは台湾・鴻海精密工業の傘下でコスト削減などの改革を実施。経営再建が進み、約1年4カ月ぶりの1部復帰となった。市場での信用力が回復し、資金調達や収益拡大に向けた弾みになりそうだ。

 東証1部復帰後、初日となった7日のシャープの株価は、東証2部での取引最終日となった6日の終値より20円高い3905円で始まった。その後は利益を確定しようとする売りに押されて一時値を下げた。東証では1部復帰のセレモニーも開かれ、シャープの戴正呉社長らが記念の鐘を打ち鳴らした。

 戴社長は東証で記者会見し「(昨年8月に)社長に就任した時からの目標を果たすことができた。株主や取引先などに感謝する」と語った。

 シャープは液晶パネル事業への過大投資が重荷となり、2016年3月期まで2年連続で2千億円を超す巨額赤字を計上。負債が資産を上回る債務超過に陥り、東証の規定で2部に降格した。

 その後に鴻海の出資を受けて子会社となり、債務超過を解消。17年3月期には本業のもうけを示す営業利益が3年ぶりに黒字化し、6月に東証に1部復帰を申請した。最終利益も17年9月中間決算で黒字となるなど業績回復が続いている。